公共機関 - 成功事例 - Canadian Pacific Kansas City

鉄道員がiPadを手に、列車が通り過ぎる線路を見つめている

Canadian Pacific Kansas City(カナダ)

国境を越えたビジネスが、
全速力で進行中。

1881年の創業以来、Canadian Pacific Kansas City(CPKC)は、地域社会と企業をつなぎ、経済成長を牽引してきました。2023年にCanadian Pacific RailwayとKansas City Southern Railwayが合併すると、CPKCはカナダ、米国、メキシコを結ぶ初の、そして唯一の単線鉄道となりました。同社では、2万人の職員が2万マイルを超える鉄道の運行を管理しています。

2,800万トン以上 1年間に輸送される貨物
2万マイル以上 路線の長さ
6,000 iPadの導入台数

大規模な組織の変化に伴い、必要なテクノロジーを見直す機会が訪れました。経営陣は、職員がより働きやすい環境を構築するために、Appleのデバイスとサービスを採用しました。iPadを導入することで、より迅速でスムーズな輸送が可能になり、現場作業員の仕事満足度が向上した結果、離職率の低下にもつながりました。

「Appleのテクノロジーにより、ビジネスの成長に求められる業務スピードを確保できました。リアルタイムで意思決定ができるので、乗務員の働きやすさが向上し、顧客体験の向上にもつながっています」
Pamela Arpin氏
CPKC、SVP兼CIO

CPKCでは、6,000人の現場作業員が毎日Apple製デバイスを使用しており、乗務員には一人ひとりにiPadが支給されています。アナログシステムをカスタムアプリに切り替えたことで、12分かかっていた作業が今では30秒で完了します。以前はデータをメインシステムと照合するのに列車が操作場に到着するのを待つ必要がありましたが、iPadを使えばリアルタイムで更新することができます。

既存のシステムとの互換性を担保しつつ最高のユーザー体験を提供するために、CPKCはカスタムアプリを開発することにしました。MacのSwiftとSwiftUIを使えば迅速かつ簡単に開発でき、わずか2週間でプロトタイプが完成しました。Swiftで開発されたネイティブアプリは、ほかのウェブベースのソリューションやプログラミング言語よりも安定性に優れていることがわかりました。また、Appleプラットフォームには、データを暗号化して脅威をリモートで監視する機能が組み込まれており、CPKCの厳しいセキュリティ基準を満たしていました。

iPadでカスタムアプリを使用することで、CPKCはPrecision Scheduled Railroading(PSR)モデルをより正確に実行し、車両や乗務員などのリソースを適切かつ効率的に配置できるようになりました。こうしたモデルにもとづきスケジュール通りに進行することで、CPKCは資産を最大限に生かし、輸送時の無駄な時間を削減できます。乗務員はiPadを使ってリアルタイムのデータを手元で確認できるため、各車両を管理して、重量や目的地、ルート、貨物、緊急度にもとづいた編成を行えます。業務がより正確かつ効率的になると同時に、顧客は貨物の配送状況を追跡できるようになりました。

職員の安全は最優先事項です。iPadを使えば、乗務員は分厚い紙のバインダーをめくらなくとも、安全情報や時刻表をすばやく参照できるため、重要な意思決定を迅速に行うことができます。また、運行データにアクセスし、危険物の詳細を正確に確認できるので、緊急時にはその情報を消防、救急、警察などと共有できます。

iPad、Mac、カスタムアプリを使用することで、CPKCの職員はより安全かつ効率的に働けるようになりました。そして、毎年2,800万トンを超える貨物を輸送し、人々の生活を支えるというCPKCの本来の業務に専念できているのです。

「Appleプラットフォームのおかげで、当社の旧システムに新しいアプリを統合して、次世代のPrecision Scheduled Railroading(PSR)を実現することができました」
Caryna Pinheiro氏
CPKC、AVPアプリケーションおよびデジタルサービス部門、アシスタントCIO

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